先日、私が親から否定されて自分を信じることが出来ない大人になったということを書きました。
自分を信じられないということは、自己肯定感が低いということ。
幼少期に親から認められるという経験が少ない人が、そうなる傾向にあるのだそうです。
小さい頃の無知な私は、親の言うことが絶対だと思っていたので、
認められないというのは相当な否定として受け取っていたのだと思います。
わたし自身、自己肯定感は人の何倍も低く、
子育てに関しても、いつも「これでいいのかな?」「これであってる?」と自分がすることに疑問を持ち、正解を求めネット検索して正解探し。
自分の子育てには自信がない。
わたしのように育ってほしくない。
そのように思っていました。
自分が子どもの頃に愛情をかけられなかった分、わが子にはたくさんの愛情を与えてあげたい。
そう思っていますが、過剰な愛情をかけるものまた考えもの。
過保護・過干渉にしすぎると、子供が成長せず「自分でできる」という体験や自分で決めるという体験を奪ってしまう。
そうすると、自分では何もできないので、自己肯定感が育つ機会を奪っているのだそう。
愛情を全くかけなかったり、過干渉過保護など、なにごとも行き過ぎはよくないですね。
そのほどほどのラインが難しいところですが。
親の自己肯定感が低いと、子供も自己肯定感が低くなる
自己肯定感が低い親というのは、やはり子供にも自分が育てられたのと同じように子育てしてしまうことが多いのだそうです。
実際、私が大人になってから親(母の方)のことを客観的にみるようになって気づきましたが、母は自己肯定感が低い人です。
母は、幼い頃の家庭が複雑だったということもあるので、それも原因かと思います。
そして、いつも心配・不安があるからか被害妄想が強く、さらに口が悪くマイナス発言も多く、眉間にしわも多い。
そんな母に育てられた私も、母ほどではないにしても、もれなく自己肯定感が低いのです。
でも、この負の連鎖を私で止めたい。
そう思ってもがいていますが、
やはり過去の育てられた経験は根深いようで、
母と話しているとフラッシュバックして気分が悪くなってしまうことが多いことからも、
かなり記憶に刻み込まれているのだろうと思います。
親が顔色をうかがう人だと子供も同じく顔色をうかがう子に
自信が無く自分を否定して育つと、人の顔色が非常に気になります。
そのまま大人になり親となった時、やはり子供もそのような性格に育つ可能性があります。
私の子供には、そうなってほしくない。
私に似てほしくない。(←こう考えること自体自己肯定感の低さが出てる(^^;))
そう強く思っていますが、やはり無意識に親が顔色をうかがう姿をこどもに見せてしまっていることがあるかもしれませんし、母と同じように子育てしてしまっているかもしれません。
そうならないためにも、親である私自身が意識的に自分の態度や言葉、考え方を変える、または改善する努力をする必要があると思っています。
わが家の子供たちは、5歳と2歳。まだ顔色をうかがうということはほとんどなく、むしろ自己主張の塊という方が正しい、自由で強気な子達ですが、これからが勝負だと思っています。
自己肯定感の高い子供に育てるために
自己肯定感の高い子供に育つために、親として自分が出来ることをやっていきたいと思っています。
既に取り入れていることや、これから取り入れて実践していきたいこと、しっかり覚えておきたい事などが以下の項目です。
子供に言葉で思いを伝える
「わたし働く、子は育つ」というサイトに、このようなことが書いてありました。
「なにがあっても、お父さん(お母さん)はあなたの味方だよ。」
「生まれてきてくれてありがとう。」
「あなたが幸せになってくれる事が、お父さんとお母さんの幸せなんだよ。」
日本人の感覚だと、少し恥ずかしく感じるかもしれませんが、子どもの頃の私には、とても嬉しかったのを覚えています。
何か良い事をしたからほめるのではなく、無条件に存在をほめること。
こういう言葉は、子どもに自信を与えると思いました。
私の両親から、上記のような言葉を生まれてこのかた言われた記憶は…ありません。
日本人だとなかなかスラスラ出てこないような言葉かもしれません。
察する文化である日本人は、言わなくても思いは伝わるだろうと思う傾向にあります。
しかし、恋人同士にも言えますが、実際は、思いは言葉にしないと伝わらないことが多いです。
また、「All About暮らし」の記事には、こんなことが書いてありました。
子どもは、「親が思っている自分像」をそのまま「自分像」として受け止めます。つまり周りから見てどんなに勉強が出来ても、親が「勉強が出来ない子」と思っていれば「自分は出来ない子」と思っています。同じように親が「悪い子」と思っていれば「悪い子」と自分も思ってしまい、自分に自信が無く、出来るという感覚ももてない子になってしまいます。
親の放つ言葉って、本当に大事だなと思います。
特に小さな子は記憶力もいいですから、言われたことを後々まで覚えているものです。
たった1つの良い言葉、悪い言葉が、大人になっても影響を及ぼす。
言葉選びは重要だと改めて思いました。
たくさんの、子供の存在を認める言葉、子供の味方だという安心感を与える言葉を伝えることで、精神的にもバランスがとれるのだと思っています。
「いつも〇〇の味方だよ」
「産まれてきてくれてありがとう」
「いつもおこってごめんね。〇〇のこと大好きなんだよ」
子供が言葉を話せるようになってからは、
このような、ちょっと照れしまうような言葉でも、出来るだけストレートに言うようにしています。
特に、すごく叱ってしまった日などは必ず〇〇が大好きだということを、寝る前に抱きしめながら伝えています。
子供の自信をなくすNGフレーズを言わない
子供に良くなってほしいという思いで使っているフレーズが、実は「あなたはダメな子」と伝えていることになるフレーズがあるといいます。それは…
よく言いがちな「早くしなさい。」「どうして○○出来ないの?」という言葉。
参考サイト:ハピママ
「”早くしなさい。”と言われてばかりだと、子どもは、”自分は遅いんだ。”と認識して、その”遅いこと”が強化されていってしまうんです。さらに、叱られていることで自信もなくすため、”遅くてダメな自分”がどんどんインプットされてしまいます。」
参考サイト:ハピママ
「早くしなさい」は、私自身よく言いがちな言葉なので、耳が痛いです。
うちの5歳児、赤ちゃんのころから食べるのがものすごく遅いんです。
毎日の事なので、イライラもしてしまいますし、
言葉が少しわかるようになってから、何度「早く」と言ったことか…
そのせいか、いまは食事の時間が楽しくないようで、いつも途中でどこかに行ってしまうか、
食べ物を残してしまいます。(もちろんその場合は叱ります)
好き嫌いもかなり多く偏食です。
このような状態になったのは、完全に親の責任だと思います。子供に申し訳ない。
今からでも遅くはない!と信じ、これからは、「早く」ではなく励ますような言葉をかけ、
食事が楽しい時間だと思ってもらえるよう努めたいと思っています。
子供の話をよく聞く
何かと忙しいときに限って、「ママ!ママ!」と聞いて聞いてと寄ってくることが多いので、
ついつい話半分に子供の話を聞いてしまうことが多くなりがちですが、
そのような適当に聞くという態度でいると、「ぼく(わたし)の話は聞いてもらえないんだ」と思うようになり、自分の意見をしまいこみ内向的になる傾向があるそうです。
まさにこれ、私です。
親には適当にあしらわれ、自分の発言はいつも内に秘めていました。
「私が発することに価値はない」そう思っていたのです。
適当にされるんじゃなく、目を見て、ちゃんと向き合って話を聞いてくれたら、
どんなに認められ安心した気持ちになっただろう。
何か言われるというわけでなく、話をきちんと聞いてくれるという行為だけで、
子供は満足してくれます。
ついつい「ながら聞き」してしまうことが多い私。手を止めて、目を見て話を聞く。
時間にすると1分2分です。
人生トータルで見ると、小さな可愛いこの時期の育児というのはあっという間に過ぎ去ってしまいます。
子供の話を対等に聞くというのは、子供との大切な時間にもなります。
わが子ためにも、そして子育てに後悔しないためにも、私自身、心がけたいと思います。
親自身の自己肯定感を高める方法
子供の自己肯定感を高めるということばかりに注目していましたが、
親自身が自己肯定感が高ければ子供も親に似たり、
少なからず子供にも自信は伝染すると思っています。
だから、親自身の自己肯定感を高めることが一番手っ取り早いことなのかもしれません。
私の体験ですが、私が自己肯定感が非常に低かったため、色々なことをするにも人の何倍もの努力が必要だと思っていました。
自分に少しでも自信をつけるにはどうしたらいい?そんなことを考えて本を読んだりネット検索したり。
しかし、そのようなことをせずとも、自己肯定感は自分で高めることができるのではないかと思うようになりました。
なぜなら、完全とではありませんが、私は「物を減らすこと(捨て活)」を通して、自分を好きになってきたことを実感しているからです。
ものを減らし始めてから、自分でも「捨てることができた」「片づけることができた」「スッキリできた」「自分の思っていた空間にできた」「ほめてもらえた」「物を管理できはじめてきた」
などという、小さな成功体験を積み重ねることを、自然と行っているからだと思います。
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大人になってもいつからでも成長できるんだ
親との関係は根深く一生ついて回るものだとは思いますが、
誰のものでもない自分の人生なのだから、自分で変えると決めたら変えられるんです。
親になった自分自身も、日々、成長できるんだということを、
子育てや捨て活を通して、実感しています。
いますぐにとはいかなくても、少しずつ自分を変えていき、
それが子供にとって良い影響になっていく。
そんなことを理想としています。