数年前から海外で人気、SNSでも話題のBullet Journal(バレットジャーナル)をご存知ですか?
Bullet Journalは、「自由度が高い」手作りの手帳のこと。
日本でもじわじわとバレットジャーナル人気が広まっていて、私も2017年4月からこのバレットジャーナルを作り始めました。
私がバレットジャーナルを作る際に参考にしたのは、海外の「バレットジャーナル公式サイト」や海外のインスタ、バレットジャーナルを公開している日本のブログなど。
でも、最も基本的なことが載っている「バレットジャーナル公式サイト」は『英語のみ』。
そこで、バレットジャーナル公式サイトの入門ページを日本語にしてみました。(補足も少し付け加えました。)
参考:「バレットジャーナル公式サイト」(英語)
Bullet Journal 入門
必要なものは、「ペン」と「ノート」のみ。
Rapid Logging(ラピッドロギング)
手帳にメモや日記を書いたり何かを記録するというのは、結構時間がかかること。
書く内容が複雑なほど、余計労力が必要になってきます。
手帳に書き込むという作業が「手間がかかって大変だ…」と思うようになると、書くのが面倒になったり、手帳を活用しきれずに辞めてしまいがちに。。
そうならないために使うのが、「ラピッドロギング」。
「ラピッドロギング」とは、バレットジャーナルを書く際に必要なバレットジャーナル用語で、「トピック、ページ番号、短い文、バレット」の4要素で構成されています。
Topics and Pages Numbers(トピックとページ番号)
「ラピッドロギング」でまず最初にすることは、ノートのページ上部に「トピック」を書くことです。
「トピック」とは、短くてわかりやすいシンプルな「タイトル」のこと。
この「トピック」は、少し考えて決めてください。そうすることで、ノートに書く内容がはっきりとします。
トピックを書き終えたら、ノートにページ番号をふります。
バレットジャーナルを作成する際は、中身を書く前に、「トピック」決めと「ページ番号をふること」を習慣にしてください。
記入例:
Bullets(バレット)
「ラピッドロギング」の際は、バレット(箇条書きに用いるマーク「・」など)を用いて書いていきます。
箇条書きにする項目は、すべて短い文章にします。
箇条書きした項目は、さらに「タスク」「イベント」「メモ」の3つのカテゴリに分けてわかりやすく整理することができます。
Tasks(タスク)
「タスク」は、 シンプルに「•」(ドット)で表します。
「クリーニングを取りに行く」というような「すぐに実行できること」などが「タスク」にあたります。
バレットジャーナルでは、その時のタスクの進捗状況をさらに以下の通りに3つに分類します。
X = 完了したタスク
> = 延期したタスク
< = 再び予定に入れるタスク
タスクが完了(X)したり、ほかの日に移動(>)したり、年間予定ページ(フューチャーログ)に予定として入れる(<)というのをタスクの状態に従って「•」(ドット)上に書き込んでいきます。
Events(イベント)
「イベント」は、「○」で表します。
イベントは、特定の日にちに関連した内容を書いていきます。例えば、『誰かの誕生日』だったり、『リース契約日』など。
イベントは、どんなに個人的な事であろうと、たとえ感情的なことであっても、できるだけ客観的で簡潔に書きます。
例えば、「映画ナイトの日」というイベントが「親友が引っしてしまう日」であっても「ラピッドロギング」ではそれには触れません。詳細は他のページに思う存分書いてください。
Notes(メモ)
「メモ」は、「ー」(ダッシュ)で表します。
事実、アイデア、気持ち、そして考察もメモに含まれます。
メモは、覚えておきたいけれどすぐに実行しないことや、必ずしも実行可能でない内容を書きます。
会議、講義、または学校の授業ノートにも使えます。
記入例:
Signifiers(記号)
「記号」は、箇条書きの内容の付随情報となるものです。
自分が使いやすい記号を自由に作ってください。下記に役立つ記号の例をいくつか挙げています。
Priority(重要)「*」
優先度が高い重要項目は、「・」(ドット)の横に「*」のマークを書いておくと、最優先でやるべきことが一目でわかります。
Inspiration(インスピレーション)「!」
インスピレーション(ひらめき)には「!」マークを使います。
主に、メモ(「-」ダッシュ)マークの横に付け加えます。
いいアイデア、良いと思った言葉、天才的な洞察を、これ以上忘れません!
Explore(後で調べること)「👁」
「👁(目)」のマークが、Exploreマーク。より詳しく調べること、情報収集、発見が必要な項目に使います。
記入例:
Modules(モジュール):「Bullet Journalの基礎的構成を知ろう」
バレットジャーナルを、ひとつの枠組みとして捉えてみてください。
この枠組みの中にはモジュールというものがあります。
モジュールは、特定のページをまとめたり整理するのに便利な機能で、自分のニーズに合うようにモジュールを組み合わせることができます。
主な4つのモジュール:インデックス、フューチャーログ、マンスリーログ、デイリーログ(The Index, Future Log, Monthly Log, Daily Log)について、それぞれ見ていきましょう。
The Index(インデックス(索引))
手帳の最初から数ページはインデックス(索引)として使用します。インデックスは、バレットジャーナルの中身と連動しています。
使い始めるときは、インデックス(索引)に、各内容のタイトルとページ番号を記入しておけば、いつでもすぐに見たいページを開くことができます。
一つのタイトルの内容が数ページに渡る場合は、「タイトル名:5~10(ページ)」のように索引に書きます。
同じタイトルが飛び飛びである場合は、「タイトル名:5~10、23、34~39、…」というように書きます。
記入例:
The Future Log(フューチャーログ)
フューチャーログは、数カ月先に予定していることやいつかやりたいことを事前に書いておくページです。必要な月数分の表を作成します。
例えば、6か月間分のカレンダーを作る場合、見開き1ページにまっすぐな横線を2本引いて三等分にすればOKです。(全部で6つ(6か月分)の欄ができる)
記入例:
The Monthly Log(マンスリーログ)
マンスリーログは、カレンダーとタスクリスト(やることリスト)で構成されており、1ヶ月を整理するのに役立ちます。
はじめに、マンスリーログを作成するには、何も書いていないページに、見開きで左側のページにカレンダー、右側にタスクを書いていきます。
カレンダーがあれば、その月にやるべきことを全体的に見渡して把握することができます。
作り方:
●ページにその月の名前をタイトルに書きます。
●次に、その月のすべての日付を左ページに書いていきます。さらに曜日の頭文字を書きます。(例、14日が月曜日(Monday)の場合『14M』)
カレンダーページの左側には、記号を書くための余白を残しておきましょう。
●カレンダーページに、イベントやタスクの予定を書いたり、すでに終了したイベントを記録します。
●カレンダーページは参照用としてのみ作成するので、ここに記入する内容はできるだけ短く簡潔に書いてください。
●タスクページは、その月にやりたいタスクや前月から移動させてきた未完了のタスクをリストにして書きます。
記入例:
The Daily Log(デイリーログ)
デイリーログは、毎日使用するためのものです。
作り方は、ページ上部にタイトルとして日付を書きます。
1日を通して、タスク、イベント、メモが発生したら、先ほどの「ラピッドロギング」の要領で記録します。
1ページが埋まらなければ、ページの途中から次の日の日付を書いて次の日の準備をしておきます。
ヒント:前もってデイリーログを作成しておかないでください。あなたがその日出かける前か前の日の晩に作成するのがいいでしょう。なぜなら、1日でどれくらい書くスペースが必要になるかわからないからです。
記入例:
Migration(移動):「すべてをひとつに」
予定を移動させることは、バレットジャーナルの基本です。
2か月目のバレットジャーナル作成が終わったら、前月分にざっと目を通してください。未完了のタスクはありますか?
完了したタスクには「×」にし、それ以外の未完了のタスクがまだやるべき項目なのか判断します。
そのタスクが不要になった場合は、そのタスクの行を「•」(箇条書き)も含めた全体に線を引いて削除します。
タスクがまだやるべきことである場合は、それを移動させます。「•」を「>」に変えて、そのタスクを新たに翌月のマンスリーログのタスクページに追加します。
記入例:
また、予定しているタスクとイベントを移動することもできます。
新しい月のバレットジャーナルを作成する際、フューチャーログにあるその月の全てのタスクやイベントなどの予定を新しいマンスリーログに移動して書きます。
予定が決まっている内容は、マンスリーログのカレンダーにそれぞれ書き込みます。
予定を何度も書き写すことは労力に感じるかもしれませんが、これは意図的にそうしているのです。
このプロセスを経ることで、一旦立ち止まって冷静になり、各予定の項目についてしっかり考えることができるのです。
書き写すほどでもないものは、それほど重要でないのかもしれません。その場合は、そのタスクは取り除いてしまいましょう。
タスクを移動させる目的というのは、本当に労力に値するものだけを振るい出し、自分の傾向や癖に気づくこと、そして、ごちゃついた頭の中から大切なメッセージを汲み取ることなのです。
おわりに
以上、バレットジャーナル公式サイトの日本語バージョン+補足でした。
バレットジャーナルに、日々の予定管理ややることリスト、目標に向かってすべき事などを実際に紙に書きだすことで、頭の中が整理され、時間を効率的に使うことが出来るようになります。
また、頭の中を目に見える状態にして、書いた内容を意識して生活することで、叶えたい目標にも近づいていけるんだと思います。
バレットジャーナル入門として色々と決まり事が設定されていますが、これはこの通りにする必要はないと思っています。私は自分に合うように省くところは省いたり、好きな項目やページを加えたりと自由に作っています。
自分が使いやすいように作成できる自由度の高い手帳、バレットジャーナル。
ぜひ、始めてみませんか(*^^*)
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