わが家は夫の職業柄、転勤が数年おきにあります。
これまで数回の転勤についていきましたが、子供が産まれてからは転勤後にどうもその土地に慣れるまで不安感と孤独感がすさまじく、前回の転勤での引っ越し(今の地への引っ越し)後はかなり精神的にやられていました。
特に、どの転勤も引越しして少し経つ「5月頃」になると落ち込みやすい精神状態になります。
今回は、五月病にも似ているこの転勤ストレスを対処するために、準備しておけばよかった!ということを書きたいと思います。
不安や孤独は転勤族につきもの?
転勤は、縁もゆかりもない、全く未知の土地にいきなり引っ越して住むという場合が多いため、心配性の私は不安感がまず出ます。
子供がいると、子供が新たな環境になじめるかどうか、新しい幼稚園・学校に慣れるか、お友達はできるかなど、子供の精神面に細心の注意を払います。
【関連記事】こどもの五月病への対応についての記事。
夫も夫の方で、大人とはいえども新たな職場で働くというのは、慣れるまでは気を張って疲れがたまっている状態なので、夫のケアもしなくてはいけません。
役所の手続き、公共料金の手続き、クレジット会社その他の住所変更、などなど…やることも沢山あり、手際が悪く頭の回転遅い私にとってはパニック寸前です。
全国転勤なので引越し先が実家から非常に遠い場所であることが多いため、親も友達もおらず、私自身、孤独を感じることが多々。
引っ越しでバタバタあくせくしてることを愚痴ったり、子育ての事を相談する友達も近くにおらず、わからないことも気軽に聞ける人はいない。
孤独で不安で、新しい土地を楽しむ余裕は無く、「こんな場所、嫌いだ!」と何度も思ってしまします。(しばらくして社宅の知り合いや友達ができると状況は好転しますが(^_^;))
転勤ストレスによるトラウマ?なのか、五月病かなんなのか、転勤のない年でも毎年5月頃になると引越ししたわけでもないのに落ち込みやすく、マイナス思考になりやすくなりました。
【関連記事】私の落ち込みは転勤ストレスや五月病だけが原因ではないのですが…
五月病の一種…?!
転勤でのストレスを特に感じるのは5月あたりが多く、「五月病」と似ている状態から「五月病」についても見ていきたいと思います。
「五月病」とは、
新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称
引用元:Wikipedia
とあるように、新しい環境や周りの変化になかなかなじめないことが原因で起こる症状です。
5月はゴールデンウィークがあり、4月からの緊張感が一気に解き放たれる時期。
その連休が終わると、再び新しい環境に戻ることになります。
しかし五月病になると、再び以前の新しい環境に戻っても、やる気が出なかったり、会社や学校に行くのが億劫だと感じるようになります。
このゴールデンウィークあたりの連休をきっかけとして、五月病となる方が多いようです
「五月病」という呼び名は医学用語ではありませんが、このゴールデンウィークの時期に発症することが多いためそのように呼ばれるようになったそう。
最近では、五月病が6月頃まで長引いて、「6月病」という言葉もあるようです。
こんな症状が出たら五月病かも…
五月病の主な症状として、
抑うつ、無気力、不安感、焦り(~中略~)不眠、疲労感、食欲不振、やる気が出ない、人との関わりが億劫など引用元:Wikipedia
何となく不安、気持ちの浮き沈み、疲れやすい、といった症状が出ます。
さらに重くなると、人と接するのが嫌、やる気が起きない、食欲がない、眠れないなどといった症状が出てきたり、まるでうつ病のような状態になったりすることも。
症状:私の場合は…結構深刻だった
私の場合、4月に転勤により新たな土地に来てから、何となく落ち着かない不安な気持ちがずっと続いていました。
そして、5月になっても知り合いが全くいないという孤独感。
そこから被害妄想となり、不眠、人と関わりたくない。というところまで発展しました。
さすがに、これはどこか専門的なところで診てもらったほうがいいかもしれない…と頭の中では思っていましたが、忙しいしこの地のこともよくわからないし、子どももいるし…など言い訳をして、行動に移す勇気が出ずそのままにしてしまいました。
そのせいか、うつうつとした状態が8月頃まで続きました。。。
しかし、うつうつしながら、もがきながら過ごしているうちに、9月頃になり、だいぶ症状もマシになり、徐々に普段の自分に戻っていきました。
運よく9月頃に症状を抜け出せたからいいものの、これがさらにずっと続いていた場合、「うつ」に繋がっていたかもしれません。
抜け出せたからいいものの、後から思い返すと、結構深刻な状態で一歩間違えると大変な事になっていたのではないかと思います…(>_<)今更ですが、専門機関を受診した方が時間を無駄にせずに済んだかもしれません。
私の場合は転居や新たな人間関係などによるストレスからくるものなので、何とか乗り越えることが出来ましたが、仕事や学校が絡むとどうにも変えられない環境であるため、さらに深刻度が増すと思われます。
転勤ストレスを乗り切るためには…?
現在転勤先でストレスに押し潰されそうな人もいるでしょうし、今後も起こりうる転勤での精神的不安定を案ずる人もいるかと思います。
そして、誰にでもそのような状態になる可能性があります。
5月頃に感じる五月病のような症状を和らげる・長引かせないためにも、今だから思う「事前にしておけばよかったこと」をお伝えします。
自分のストレス発散になることを知っておく
ストレスを発散させるためには、気分転換に努めます。
4月からの新しい環境に慣れない、不安だ、疲れやすい、といったことは誰でも起こりうることで特別なことではありません。
少しぐらい不安定になっても必ず時間が解決してくれる、と思うようになりましたし、実際に時間が解決してくれることが多いです。
それでも、ずっとストレスいっぱいの状況で居ることは辛いです。
転勤ストレスを出来るだけ早く乗り切るためには、自分がストレス発散になることは何か?自分に合った発散法を認識して、事前にいくつか用意しておくべきだったと今更ながら思います。
今は、自分のストレス発散法を認識しているので、次回に生かします!
ちなみに、私のストレス発散法は…
●一人の時間を過ごす(夫に1日子供たちを見てもらう)
●大好きな甘いものを好きなだけ食べる
●思いをとにかく紙に書き出し俯瞰する
●お笑い番組を嫌というほど見て笑う
●イライラの勢いに任せてモノを捨てる
●無心で掃除する
●「コーピング」を試す
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上にあげたストレス発散は7個ですが、10個でも100個でも数が多ければ多いほど、安心材料となります。
出来るだけたくさんのストレス発散法を用意しておきましょう(^^)
転勤先の情報を調べられるだけ調べ尽くす
今はインターネットであらゆる情報を得ることができる時代。
転勤先の情報も、ネットがあれば色々と得ることができます。
それでも、転勤が決まった後のバタバタした時期というのは調べる余裕さえなく、「行ったら何とかなるだろう!」と考えてほとんど調べずに行くという人はいませんか?→私です(^_^;)
実際、「何とかなる」というのは間違っていませんが、事前に調べておけば、より時間も節約できますし、何より「知っている」というのは安心感につながります。
私が前回の転勤の際、特に調べておけばよかったと思ったことは、
●こどもの幼稚園・学校情報
●バスの巡回コース・バス停の位置
この2つです。以下詳細。
転勤前に調べたほうがいいこと1●こどもの幼稚園・学校情報
私の失敗談として、転勤先の幼稚園についてあまり調べずに「行った先で何とかなる!」と思っていざ着いたら激戦区で入園出来る園を見つけるのに苦労した…という経験があります。
この時は、自分の至らなさに後悔しきりでした。「電話で問い合わせ」すればいいものを、後回しにしてしまった自分。親として失格!!とさえ思い落ち込みました…
転勤前に調べたほうがいいこと2●バスの巡回コース・バス停の位置
バスについては、到着してすぐだと自動車がまだ輸送中で足が無いため、引越し先でバスや電車を使う必要がありました。
それなのに何の知識も情報も入れていなかったため、
バスの巡回コースがわからない、バス停がどこにあるのかすらわからない
→不安な気持ち・大。
そんな状況になってしまいました。
この時、こども二人を連れた大人なのに、「迷子の子ども」になったような気持ちになりました。迷子の時って、すごく心細くて不安で泣きそうになりますよね。。。この時は、子供がいたから何とか頑張れたという感じです(^_^;)(今思えば、タクシーを使えばよかった…)
そんな失敗で後悔・不安を感じないためにも、引っ越し先の情報、特にこどもの幼稚園・保育園、移動手段などは、事前によーく下調べをすることをおススメします!
おわりに
どうしても気分が落ち込んでしまいがちな春。特に転勤による環境の変化は、家族みんなが多少のストレスに苛まれます。
5月は精神的に不安定になることが多く、転勤後に不安定になるのは、五月病の一種だと思っています。
でも、きちんとストレス発散をすれば対処することができるものでもあります。
新たな土地、新たな環境に置かれたら、誰でも不安や心配、ストレスは起こります。
それを一番近くで癒せるのは自分自身。
自分に合ったストレス発散法を実践して、5月を乗り切っていきましょう(^^)/
※それでも、落ち込みが激しい、時間を置いたけど悪化する一方、この精神状態は異常かもしれない…という場合は、専門機関に相談することをおすすめします。